札幌市北区「TIME」(新築注文住宅)|現場のコト
リノベーション前の中古住宅の調査
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- 札幌市北区「TIME」(新築注文住宅)
先日とある中古住宅の調査へ行ってきました。
中古住宅つきの土地を購入されたお客様が、既存建物を再利用してリノベーションとするか
新築へシフトチェンジをするか運命のかかった大切な日です。
まず始めに基礎の鉄筋の有無について調べました。
鉄筋(金属)を感知するとピーピーと音のなる機械を使います。
いわゆる金属探知機です。
外側の鉄筋には基礎が入っている事がわかりました。
外壁の劣化もかなり進んでいます。
ヒビが目立っています。
恐らくあまりメンテナンスの得意ではないオーナー様だったことが予想できます。
続いて軒の確認です。
軒の仕上げ材が落ちて無くなっていました。
外周りの劣化がかなり激しいです。
空き家になってからかなり時間が経っていることも原因のようです。
既存樹木の越境も気になります。
これから長くお付き合いをしていくお隣さんとの関係を良好に保つためにも、大きな樹木を残すかどうかはじっくり検討する必要があります。
内部のチェックに入ります。
レーザーを使って室内の傾きをチェックしているところです。
床下点検口があれば絶対除きます。
床下にはリノベーションをするために必要な情報が沢山詰まっているのです。
例えば、床下のジメジメ具合や基礎の状態、床を支える木材の状態をチェックしていきます。
床下をのぞくとこのような状態でした。
先ほどは外部の基礎に機械を当てて鉄筋の有無を調べましたが、内部の基礎も同じように機械を当てます。
反応がよくありません、、、
調査の結果、内部の基礎は無筋コンクリートであることがわかりました。
残念ながらこのままリノベーションに使うには不安の残る物件です。
もしこの基礎を生かしてリノベーションする場合には基礎の補強工事を行う必要がありそうです。
人が体調を崩して病院へ行った時にそれぞれの症状ごとにお医者さんから出される薬が違う様に、家も状態ごとに対策を変える必要があります。
そのためにも入念な検査が必要なのです。
今回はお客様と相談した結果リノベーションではなく、新築とすることが決まりました。
また、越境している樹木も伐採する事をご決断頂きました。
このようにしてお家の状態を詳しく調査+ご説明させて頂きながらに進んでいきます。
次回は解体から基礎工事までをお伝えしていきたいと思います。
澤木