モノづくり・DIY|日常のコト
見せる筋交いで遊ぶリノベーション
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間取り変更リノベーションで出てくる、構造上抜けない壁。「ブレース」とも呼ばれる斜めに入った「筋交い」や柱は建物の耐震性を支えているため、丸ごとなくしてしまうことはできません。
しかし、柱や筋交いはそのまま見せて、視線が抜けるようにすれば、ひとつながりの大空間をつくることは可能です!それによって新築にはない、リノベーションならではの味わいが生まれることも。
抜けない柱と筋交いをうまく演出して見せた施工例をご紹介します。
写真は現在工事進行中のた3階建ての木造住宅。2階に大きなLDKがほしいというご要望でしたが、既存のキッチンとリビングを隔てる壁が構造上抜けない壁であることがわかりました。
なんとかご要望を叶えるために試行錯誤した方法がこの筋交い残しというやり方です。
構造上必要な柱と筋交いは残しつつも壁を腰の高さまで撤去することで視線の抜けをつくり、一体感のある空間をつくることができました。
視線が抜けるだけで空間の広がりがこんなにも変化します。
柱や筋交いに部材の名称が残っているのもいい味を出しています。
リノベーションは解体してみないとわからないことが多かったり、想定外のことがたくさん起こるのが事実ですが、工夫次第で想像もしていなかった新しいデザインが生まれるのがとても魅力的です。