旅行・街歩き|日常のコト
「千葉市美術館」へ行ってきました!
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こんにちは!デザイナーの宮島です。
先日、千葉県に小旅行に出かけてきました。(第一弾はこちら)
1日目はずっと行ってみたかった「川村記念美術館」へ、
2日目の朝に、これまた気になっていた「千葉市美術館」へ行ってきました。

こちらの建物、外から見るとコンクリート造の建物なのですが、中に入ってみると不思議な光景が目に飛び込んできます。
建物の中に、違う建物がある…

全国でも珍しい、「さや堂」という方式で、約100年前の建物をさやのようにまるっと包みこんで保存している建物なんです。
元々は川崎銀行千葉支店として使われていて、 ネオ・ルネサンス様式の重厚感のある円柱が特徴的な建物が、荘厳な雰囲気を残しながら大事に保管されています。
また保管されているだけではなく「さや堂ホール」という名前で、コンサートや美術館の展示室の一部としても活用されていて、昔の姿を残しながらも新しい価値を生み出している場所として生まれ変わっています。


訪れたときはちょうど「Nerhol」という彫刻家とグラフィックデザイナーの2人組のアーティストの展示を行っていて、また一段と違う雰囲気の空間を体験することができました。
写真では落ち葉かな?と思うと思いますが、実はこれは紙を割いたものが敷きつめられています。
千葉市の花「蓮」を模したインスタレーションで、重厚な建物と紙が敷きつめられている違和感、内と外が混在したような、昔と今が混ざったようなノスタルジックな雰囲気が、不思議な感覚へといざなってくれる空間となっていました。

その他にも展示壁の裏にヌックのような空間を発見。
ちょうど歩き疲れてきたあたりにこんな場所があったら嬉しいですよね。展示スペースの裏側にそっと設置してあって、表の通路からも見えにくい配置になっている行き届いた配慮を感じる場所でした。
「古いものをうまく保存しながら、新しい価値を作り出していく」
自分もリノベーションというものに携わるものとして、この視点はとても参考になり、今後の仕事で活かしたいヒントをもらう体験となりました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それではまた!
宮島義直