山谷万智子|スタッフ
トリマー加工の現場
▷トリマーを使って作業しています!
こんにちは!大工の山谷万智子です。
先日現場でトリマーを使って加工をしたので、その様子をお届けします。
トリマーとは、木材の面を取ったり、溝切り、くり抜きなどができる木工機械です。大工道具は基本的に直角、まっすぐを精度良く加工する機械が多いのですが、トリマーは曲面を加工したり自由度の高い機械です。大工仕事ではあまり出番はないのですが、家具屋さんや、曲線の加工が多い宮大工さんはよく使っていると思います。
久々にトリマーを使って楽しかったので、私的に楽しいポイントや、コツ、注意点などをご紹介します。ちょっとマニアックなので、お好きな方は読み進めていただけるととても嬉しいです!
▷トリマーの治具
①治具を作るのが楽しい!
今回90mm角の材料に、大きさ60mm×90mm、深さ15mmの穴を加工しました。
トリマーを使う時には、まっすぐな溝を彫るのであれば付属の定規を使うのですが、今回のように材料の真ん中に彫りたいとなれば治具をその時々で自作します。
写真は今回作った治具です。周りに打ってある木に沿ってトリマーを動かせば決まった大きさの四角を彫ることができます。トリマーのベースと刃までの距離を測って、刃の外側が彫りたい四角の外側を沿うように、周りの木を取り付ける位置を決めます。
この治具、私は作るのが毎回楽しいです!オーダーメイド感でしょうか。
DIYでも治具が作れるようになると加工の幅が広がってクオリティが上がります。私も最初は上手く作れず苦戦していましたが、だんだんと作れるようになりました。自作の治具を使った加工が上手くいった時の達成感を味わってみませんか?
▷きれいに穴が彫れました!
②同じ深さの穴を仕上げられる!
トリマーの特徴の一つですが、決まった深さの穴を彫ることができます。他の機械でも出来るのでは?と思われるかもしれませんが、写真のような四角の底を同じ深さに綺麗に取るのはなかなか難しいことなのです。マルノコで切り込みを入れても四角の端は必ず残ってしまいますし、最後はノミなどを使わなければなりません。手道具だと深さもだいたいで彫って、確認しながら深さを調整していくことになります。
トリマーは1台でほぼ端まで、同じ深さを一発で決めてくれる優れものです。
▷5ミリくらいのベニヤを何枚か重ねて嵩上げをします。
③刃にかかる抵抗大!工夫が必要
トリマーは先端の刃が高速で回っており、木材をくり抜く時は特に刃に大きく抵抗がかかります。一気に深く掘ろうとしたり、節など木材の硬い部分を無理に加工しようとすると、煙が出たり木材が焦げてしまったりします。最悪の場合キックバックして怪我をしてしまうこともあります。
これを防ぐためには、無理せず少しずつ彫るが鉄則です。かといって、毎回刃の深さを変えるのも大変です。そこで今回は、刃の深さは最終的に彫りたい深さのまま、5ミリくらいのベニヤを何枚か重ねて嵩上げをして彫り進めていきました。1回目彫る時は2枚嵩上げ、2回目は1枚嵩上げ、3回目に最終的な深さを彫る、というな感じです。
材料にもよりますが、5ミリずつくらい彫ると綺麗に仕上がります。また、京セラのトリマーは深さの微調整がしやすいのでとてもおすすめです!
▷細かいゴミが沢山でます。真っ白になりながら作業しました…
④騒音とゴミに注意!
とても便利なトリマーですが、ご自宅で使うにはなかなか大きな音がします。また、刃で木材を粉砕していくような感じの機械なので、ゴミも細かくて掃除がなかなか大変です…。トリマーを使う際には貸し出しの木工室で、できれば集塵機を付けることをオススメします!
刃が高速で回転しているので、キックバックや接触に注意し、材料は必ずクランプなどでしっかりと固定するようにしてください。
▷柱に彫り込んだ穴に梁を差し込んでいきます
▷こんな感じで仕上がりました!
さて、今回の加工は柱と梁をつなぐためのものでした。仕上がりはなかなか綺麗にできたと思います。
今回は柱30本、50箇所くらい加工したので、精度よく効率よく加工するにはトリマーがベストだったと思います。手加工だと1.5倍くらいの時間がかかったと思います。トリマー様ありがとうです。
少々マニアックな投稿にお付き合いいただきありがとうございました。ここには書ききれないですが、刃を変えたり、台を作ったり、トリマーは工夫次第で本当にたくさんの加工が出来ます。気になった方は調べてみてくださいね。
ではまた!山谷万智子でした。
続きは、リノベスランドで
あなたのことを、聴かせてください。
暮らしのこと、好きなこと、気になっていること。
話しながら、見えてくるものがあります。