モヤモヤしたとき、どうしてる?

今回は加藤麻衣さん(仮名)を囲んで、インタビュアーの明里さん、デザイナーの高橋さんの女子3人。影響を受けている人の話から、気づけば「落ち込んだとき、どうしてる?」へ。モヤモヤを手放す、それぞれのやり方を聞きました。

インタビューのあと、そのまま「おかしなトーク」へ。収録はリノベスランド花レで。

今回の登場人物

今回は女子3人。好きな人の話から、モヤモヤの手放し方まで。

加藤さんオーナー

書いたものは取っておく派。2年後に読むと面白い。

明里さんインタビュアー

スコーンをお昼にこっそり味見してから来た人。

高橋さんデザイナー

日記は書くけど、怖くて読み返せない。

プレーン、オレンジ、チョコチップ。おやつラボ hibana のスコーン。

今日のおやつは、スコーン返し

明里

今日のおやつは、おやつラボ hibanaさんのスコーンです。

加藤

初めて聞きました。

明里

豊平区の美園のほうにある、4畳半くらいの小さなお店で。女性の方がひとりでやっているんです。たまたま道沿いで見つけて。

高橋

かわいい。

明里

前に加藤さんが、差し入れにスコーンを持ってきてくださったことがあったじゃないですか。あれがすごく嬉しくて。

加藤

いえいえ(笑)。

明里

だから今日は、スコーンでお返しがしたかったんです。スコーン返し。

加藤

スコーン返し(笑)。

明里

どうせなら、加藤さんが食べたことのないお店がいいなと思って。生活エリアとは違うところで探しました。初めてのお店だったので、実はお昼にこっそり1個買って、味見してから来ました。

高橋

ちゃんと確かめてる(笑)。

明里

大事なところなので(笑)。種類はプレーンと、オレンジと、チョコチップです。

加藤

いつも選ばないオレンジにしようかな。

明里

私もオレンジ、気になってました。

加藤

しっとりしてますね。

高橋

生地は同じで、ドライオレンジが入っている感じですね。

加藤

美味しい~。

影響を受けている人

明里

今日は、影響を受けている人の話をしたいなと思っていて。推しとか、好きな人とか。加藤さんはそういう人いらっしゃいますか?

加藤

私は、小寺智子さん。編集者の方なんですけど。

明里

どこかで聞いたことある気がする!

加藤

インスタで流れてきたのがきっかけで。発信している言葉とか考え方が、すごく好きなんです。日記みたいなものも書いていて、それも読んでいて。

高橋

どんな方なんですか?

加藤

ヒット本をたくさん手がけてきた編集者さんで。ずっと「自分の本は出さない」って言っていたのに、ついに出したんです。『ある編集者の主観』っていう本。それがめちゃくちゃ良くて、今いちばんのおすすめです。

明里

お会いしたこともあるんですか?

加藤

食事会に行ったことはあります。でもそこで、他のファンの人たちと交流したいわけじゃないんだな、と思って。私は、遠くから見ているのがいいんだなということがわかりました。

明里

わかる! 好きだからって、近づかなくてもいいときもありますよね。

加藤

そう。だから今は、ちょっと距離を調整して、遠くから見守っている感じですね。気が向いたら、また行くかもしれないけど。

明里

私は、一田憲子さん。『暮らしのおへそ』っていう雑誌をつくっている方で。

加藤

おへそ?

明里

その人を形づくっている、真ん中にある習慣を「おへそ」って呼んで、いろんな人に聞いて回る雑誌なんです。その言葉がすごく好きで。

高橋

素敵。

明里

言語化についての本も出していて。かっちりしていなくて、柔らかい文体なんだけど、「この一文をこう変えると、読み方が変わりませんか」みたいなコツも、ちゃんと入っているんです。

加藤

人柄も伝わって、コツも教えてくれる。いいですね。

明里

そうなんです。人の話を聞いて言葉にする仕事をしていると、やっぱり言葉って大事だなと思うので。

高橋

私は、SHIROの今井浩恵さんです。

加藤

SHIRO!

北海道砂川市にある、SHIROの「みんなの工場」。雪の季節の外観です。
高橋

SHIROがまだ「ローレル」っていう名前だった頃に、友達からプレゼントでもらったのが最初で。いい化粧品だな、と思って使っていたんです。そのあとブランド名が変わって、女性の社長さんがやっていると知って。

明里

へえ。

高橋

詳しく知っているわけではないんですけど、なんだろう、力強いんですよね。ブレない姿勢とか、発信しているメッセージとか。同じ働く女性として、勇気をもらえるというか。

高橋さんの愛用品。右の香水には、SHIROの前の名前「LAUREL」のラベルが残っています。
加藤

わかる気がします。

高橋

今もずっと愛用していて。砂川の「みんなの工場」にも行ってきました。

明里

私も行きました! コンセプトが面白いですよね。ご飯も美味しかったです!

高橋

SHIROのフリーペーパーとか、地元を紹介するカードが置いてあって、それも面白くて。楽しかったです。

地元のお店や場所を紹介する「おでかけカード」。壁いっぱいのカードから、1枚を選ぶ明里さん。選ぶだけでも楽しい。
明里

こうして聞くと、3人とも、自分の言葉でまっすぐ発信している人を挙げてますね。

3人が挙げた人と、その人の仕事をひとつずつ。

加藤さんオーナー

小寺智子『ある編集者の主観』サンクチュアリ出版

数々のベストセラーを手がけてきた編集者の、初めての著書。

出版社の紹介ページ

明里さんインタビュアー

『暮らしのおへそ』主婦と生活社

その人の真ん中にある習慣「おへそ」を聞いて回る雑誌。一田憲子さんが編集ディレクターを務めています。

出版社の紹介ページ(Vol.41)

高橋さんデザイナー

SHIRO「みんなの工場」北海道砂川市

SHIROの創業の地・砂川にある工場。ものづくりの様子を見学でき、カフェもあります。

みんなの工場 公式サイト

落ち込むこと、ありますか?

明里

加藤さんって、いつも明るくて、思い立ったらすぐ動くイメージなんですけど。落ち込むこともありますか?

加藤

ありますよ(笑)。ずっと、モヤモヤしてるときもあります。

明里

そういうとき、どうしてますか?

加藤

寝る(笑)。あと、書く。それから本を読んだりして、自分にしっくりくる言葉を探す、みたいなことをしちゃいます。

明里

わかる~! 私は本を読み分けますね。人と会話したいな、というときはエッセイとか、今話題のことが載っている新書を選ぶんです。落ち込んでいるときとか、ちょっと現実逃避したいときは、小説。現実とは違う世界に行きたいというか。

加藤

なるほど。

明里

あと、めちゃくちゃテンションが上がって、なんでもできそう、みたいなスター状態のときは、ビジネス書を読み漁ります。

高橋

スター状態のとき(笑)。

明里

そう、スター状態(笑)。最近は、しばらく訪れてないですけど。

加藤

書く話でいくと、日記のような書いたものは取っておく派ですね。2年後とかに見返すと、めちゃくちゃ面白いんですよ。こんなこと考えてたんだ、って。

高橋

すごい。私も日記を書いているんですけど、怖くて読み返せないんです。

明里

怖い?

高橋

何年分も同じページに書ける日記で、前の年の同じ日がちらっと見えちゃうレイアウトなんですけど。なんとなく、ひどいことを書いた覚えがあるので(笑)。読まないようにしてます。

加藤

そのための日記なのに(笑)。

高橋

でも今の話を聞いて、ちょっと読んでみようかなって思いました。

明里

私は、書くためのノートなどは持ち歩き派ですね。感情がもう収まらなくて、溢れちゃう、みたいなときがあって書き殴ります。

明里さんが持ってきてくれた、1年前のノート。書いて、成仏させる。
加藤

そんなときあるんですね。

明里

あります、あります(笑)。

高橋

私は、感動する映画を見て、気持ちをすっきりさせることもあります。

加藤

映画で?

高橋

一回見たものだと響かないので、見たことのない感動系を探して。見終わると、気持ちが洗われる感じがするんです。あと、友達としょうもないことで笑って帰った日も、すごくすっきりしますね。

加藤

寝る、書く、映画、笑う。わりと単純な行動だったりしますね。

人に話す? 自分で完結させる?

明里

人に話してすっきりする、っていうのはどうですか?

加藤

あります。特定の友達に「ちょっと聞いて」って。

高橋

ありますね。

加藤

でも、全部じゃないです。言うと角が立つな、とか、とどめておいたほうがいいな、っていうときもあるので。

高橋

わかる。言ったら、なかったことにはできないですもんね。

加藤

そういうときは、自分の中で完結させます。結局ひとりになると考えちゃうから。しっくりくるまで、ずっと考えてる。

しっくりくる言葉が見つかると、成仏する

高橋

さっきの「しっくりくる言葉を探す」って、言われて初めて気づいたんですけど、私もやってるなと思いました。

高橋

それで、成仏する感じなんですよ。

加藤

成仏(笑)。

高橋

自分のもやもやに、「あ、これだ」っていう言葉が、本でも映画でも誰かの話でも、ピタッと見つかったときに。すっといなくなる。

加藤

わかります。本当に、消えていくんですよね。

高橋

そう、成仏です(笑)。

しっとりとした生地のスコーンと、コーヒー。

今日のおかし

この日のおやつは、おやつラボ hibana のスコーン。プレーン、オレンジ、チョコチップの3種類です。

いつも差し入れを持ってきてくださる加藤さんへの、明里さんからの「スコーン返し」。初めてのお店だったので、お昼にこっそり味見をしてから選んだそうです。

今日のおかしのお店

おやつラボ hibana

豊平区美園にある、4畳半ほどの小さなお菓子屋さん。女性がひとりで営んでいます。地下鉄東豊線「豊平公園駅」から歩いて10分、中央バス「美園3条2丁目」からは2分ほどのところ。

住所札幌市豊平区美園3条1丁目1-15 第一若葉マンション1F
営業平日 12:00〜20:00/土日祝 11:00〜18:00(火・水曜定休、ほか不定休)
電話011-376-1882

寝る、書く、感動する、笑う、言葉を探す。3人のやり方はばらばらでした。けれど、モヤモヤをそのまま抱えて歩くのではなく、どこかで一度立ち止まって、自分なりに手放している。そういうところは同じでした。

加藤さんの家には、玄関を開けてすぐのところに、気持ちを切り替えるための土間があります。気持ちを切り替えるためにしていた帰り道の遠回りが、これからは家の中でできる。次にモヤモヤしたときは、あの場所で、しっくりくる言葉を探すのかもしれません。

10月にRENO CAFE「.scene」として公開した、加藤さんの家。この家ができるまでの話は、インタビュー前半・後半でどうぞ。

RENO CAFEこの家、いま見学できます

「ひとつの家に、いくつもの居場所を」RENO CAFE「.scene」(マンションリノベーション完成見学会)札幌市中央区 10月3日(土)|4日(日)|10日(土)|11日(日)|12日(月) いま読んだ、その家です。写真では伝わらないところを、歩いて確かめられます。 見学会の詳細・予約