お客様インタビュー|日常のコト
気を張らずに呼吸できる家「Breath」ができるまで|お客様インタビュー前半
新築の間取りには、自分たちの居場所がなかった
家づくりは、間取りや設備の”正解”を探す作業ではないのかもしれません。
札幌で暮らす、一組のご夫妻がいます。お二人とも、一日中、気を張り続ける仕事をしています。だからこそ二人が家に求めたのは、広さでも部屋数でもなく、「帰ってきたら、ふっと力が抜ける場所」でした。
9月12日から始まるRENO CAFE「Breath」(マンションリノベーションの完成見学会)に先立ち、相田さんご夫妻に家づくりの記憶を辿っていただきました。前半は、家づくりを考え始めたきっかけから、RENOVESとの出会い、そしてマンションを決めるまでのお話です。
▷メインデザイナーの宮島さん。実は彼も根っからのサウナーだったりします
3年限定の住まいから、次を考え始めた
相田さんご夫妻が家づくりを意識し始めたのは、思っていたよりも早いタイミングでした。
「今住んでいる家が、オーナーさんの持ち部屋みたいな感じで『3年の期間限定になる』と言われていたんです。3年後どうなるかわからないから、今のうちに探し始めた方がいいんじゃないかって」
一緒に暮らし始めてすぐに始まった、期限つきの住まい。それが背中を押しました。もうひとつ、二人の中にあったのは、少し先を見た考え方です。
「長いスパンで考えたとき、家族が増えたら、家にかけられる時間はきっとなくなる。動くんだったら早い方がいいね、って」
まず考えたのは、一軒家にするのか、マンションにするのか。二人が大事にしたかったのは、日当たりと眺望でした。高い位置から光を取り込み、窓の向こうに景色が広がる暮らし。それを叶えやすいのはマンションだと、二人の答えはわりとすぐに揃いました。では、どこにするか。ここで新築という選択肢が、あまり魅力的に見えなかったといいます。
「新築マンションだと間取りが決まっていて、そんなに魅力を感じなかったんです。じゃあ中古で買って——いや、でも中古でもきっと間取りは気に入らないよねって」
固定された間取りの中に、自分たちの暮らしを当てはめていく。それが最初から、どうにもしっくりこなかった。そんなときにインスタグラムで見つけたのが、リノベーションという方法でした。
「自分たちの好きな空間にしたい、という思いがあったので。調べていく中で、リノベーションっていう方法があるんだって見つけて」
一度検索すると、あとは勝手にいろんな事例が流れてくるように。その中で、RENOVESの投稿に出会うのは、そう時間のかかることではありませんでした。
画面で見るより、実際に見た方がずっと良かった
ご夫妻は、RENOVES以外にも何社かを見て回ったそうです。ただ、はまるところがなかなかなかった。
最初に足を運んだのは、RENOVESのモデルルーム「kiro」。実際にリノベーションした部屋をそのまま体験できる場所で、造作のダイニングテーブルとベンチが置かれた角のスペースは、つい長居してしまう居心地の良さがあります。
「実際に見に行って、お話をいろいろ聞いて——というより、聞いてくれた、が近いのかな。最初に村上さんと、あの角のスペースでずっと喋っていて。気づいたら2時間ぐらい経っていたんです」
いいね、と二人で話しながら帰った日。決め手は、親身になってくれそうだという安心感と、もうひとつ、画面では伝わらなかったものでした。
「デザインも、画面で見るより実際に見に行った方が全然良くて。これすごくいいじゃん、って」
「写真で見るのと違いましたね。木の匂いとか、触った感じとか、光の入り方とか。ここまでできるんだなって」
匂い、手触り、光。写真には写らないものを、kiroで確かめた。それが、そのままRENOVESを選ぶことにつながっていきました。
その後、ご夫妻はRENO CAFE(完成見学会)の常連になっていきます。ほかのオーナーさんの家を見て回った時間は、あとで振り返ると、家づくりの方向を決めるうえで欠かせないものになっていたといいます。
「自分たちのやりたいことって何か、正直最初は見えていなかったんです。RENO CAFEに参加して、経験のない家づくりというものを見て回れたこと、そしてRENOVESのオーナーの皆さんが自分たちの好きを追求している様子を見られたのは、本当によかったと思います。」
「ここまで自分たちの好きを追求していいんだ、って思えたのは、実際に足を運んだからだと思います」
▷サウナーなら一度は聞いたことがある音楽をBGMにしてインタビュー
どうして、家に「安心感」を求めたのか
当時、どんな家にしたいと思っていましたか。そう尋ねると、二人から真っ先に出てきたのは、あるサウナ施設の名前でした。
「サウナラボみたいな家にしたいね、ってずっと話していました。軽くて優しい色味とか。これをそのまま入れたい、というよりも、そういう空間にいることによる安心感を家で感じたい、というか」
なぜ、家に安心感を求めたのか。ご主人は少し考えてから、こう話してくれました。
「職場では常にいろんなことを考えていて、家に帰ってきても、ずっと仕事のことが頭から離れないんです。だから家は、仕事から離れて心を休められる場所にしたいと思っていました」
心を休めるための家。そう考えると、住まいの選び方も自然と決まっていきました。
「仮に新築マンションのように形が決まっていたら、家に帰っているのに『ここがこうだったらな』と家のことを考えて、また疲れてしまう気がして。せっかく家を持つなら妥協せず、自分たちが居心地がいいと感じたあの場所のような、理想のかたちにしたかったんです」
奥さまも同じ感覚だといいます。
「出かけることも多いんですけど、お家の時間をもっと充実させたいな、というのは常にありました」
サウナが好きだから、サウナのある家を——というよりも先に、二人の中にあったのは「気を張らずに呼吸できる家がほしい」という願いでした。この願いが、のちにこの家のテーマそのものになっていきます。
立地は妥協できない。オーナーさんの暮らす部屋を見せてもらった
物件探しは、RENOVESと一緒に進めました。見に行ったのは4件。RENOVESと一緒に見たものが3件、自分たちで見に行ったものが1件でした。
「見に行くうちに、家の中というよりは、マンションのエントランス周りとか、あとは立地だよねって。一番の決め手はやっぱり立地でした」
中身はリノベーションでいくらでも変えられる。でも、場所と、建物そのものの雰囲気だけは、あとから変えられない。何件か見て回るうちに、二人の見るポイントは自然とそこに絞られていきました。
そして出会ったのが、豊平区に建つ築25年、約98㎡のマンション。3面に広がる大きなバルコニーから、山が見える住戸でした。
「オーナーさんがまだ住んでいたので、住んでいる状態で一度見せてもらいました」
売主さんの暮らしがそのまま残る部屋を見て、二人は決めます。ここから、「サウナラボみたいな家」の輪郭が、少しずつ具体的になっていくのですが——実は、この時点でも、まだ家の中にサウナを入れるという話は出ていませんでした。
▷(左奥)サポートデザイナーの小林さん。リノベ済みの自宅にサウナを置きたくなってしまったそう
暗くなるまで、サウナの話をしていた
物件が決まり、いよいよデザイナーのヒアリングへ。デザイナーの宮島さん、小林さん、相田さんご夫妻の4人で始まったその日のことを、ご主人はこう振り返ります。
「ヒアリングの段階から、相当盛り上がっていましたよね。サウナの話になった瞬間にタガが外れて」
宮島さんも笑いながら続けます。
「最初の話がサウナだった記憶があります。2時間どころじゃなかったんじゃないかな。外が暗くなるまでずっと話していた気がします笑」
家の話のつもりが、気づけばサウナの話。どこに行った、あそこは良かった。ヒアリングだけでなく、その後の打ち合わせでも、顔を合わせればまず「最近サウナどうですか」から始まるのが定番になっていきました。
ただ、この時点でデザイナーたちが受け取っていたのは、サウナそのものではありませんでした。宮島さんは、その日のことをこう話します。
「サウナが軸なのはどうしてか、と問いながら考えていくと、最初にもお話しされたように、安心感なんです。くつろいだり、リフレッシュしたり。そういったものを、家に対して求められているんじゃないかって」
好きなものを、そのまま入れるのではなく。好きなものの奥にある願いを、家のかたちに変えていく。ヒアリングでご夫妻が語ったサウナの話は、デザイナーたちの中で「呼吸」という言葉に置き換えられていきました。
「動」と「静」、二つのプラン
ヒアリングから数週間後、初回のプレゼンテーション。用意されたのは、AとB、二つのプランです。
A案は「Still——留まる・冷ます・整える」。B案は「Flow——巡る・温まる・動く」。どちらのプランの説明文にも、サウナという言葉はほとんど登場しません。代わりに使われたのは、「整う」「あたたかい」「冷たい」「呼吸」といった言葉でした。
そして二つのプランの前に掲げられた、家のテーマ。それが「Breath」です。
「サウナを軸に、っていうのがまず嬉しかったですね。自分たちの好きなものをテーマにして、家をつくってくれるんだって。Breath——呼吸っていうところも、めちゃめちゃ嬉しかった」
「帰り道で、二人で『嬉しいね』『すごいね』って話していました」
プレゼンで語られたテーマの全文と、二つの案の選び方、そして「入れる予定のなかったサウナ」がどうやってこの家に入ることになったのか。後半では、その先のお話を伺います。
RENO CAFE「Breath」について
相田さんご夫妻の家は、9月12日(土)からの5日間、RENO CAFE「Breath」として公開されます。
RENO CAFEは、ある家族が見つけた暮らしを体験する場所です。好きか嫌いかを判断する場所ではなく、「自分だったらどんな暮らしがしたいかな?」と想像を膨らませる時間。マンションの中にサウナがある暮らし、3面バルコニーで山を眺める外気浴、時間を忘れて喋れる造作のダイナー。ぜひ、実際の空間で確かめてみてください。
暮らしは、もっと自由でいい。
【RENO CAFE「Breath」】
- 会期:9月12日(土)・13日(日)・19日(土)・20日(日)・21日(月・祝)※要予約
- 会場:札幌市豊平区(ご予約の方に詳細をご案内します)
- 予約:ご予約はこちらのページから
続きは、リノベスランドで
あなたのことを、聴かせてください。
暮らしのこと、好きなこと、気になっていること。
話しながら、見えてくるものがあります。