Renovation Data
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- カテゴリ
- マンションリノベーション
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- エリア
- 札幌市北区
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- 家族構成
- 大人2名
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- 築年
- 1992年2月
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- 建物面積
- 102.24平米(30.92坪)
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- テーマ
- Remastered
【担当デザイナーからみたSさん】
穏やかで優しく、時折見せる人懐っこい笑顔がとても印象的な方でした。打ち合わせの場でも自然と場が和むような、そんな温かい雰囲気をお持ちです。
以前、OB 様から「宮島さんは様々なお客さまの無理難題にも応えてくれる」と聞かれたそうで、それ以来「宮島さんをちょっと困らせてみたいな~」と、楽しそうに無茶振りを考えていらっしゃったのが、とても印象に残っています。
【担当デザイナーからみたTさん】
笑顔が素敵で、知的な印象をお持ちの女性でした。ライターというご職業柄、これまで様々なお家をご覧になってこられたこともあり、ご自身の住まいに対する価値観を丁寧に育んでこられたのだなと、会話の節々から伝わってきました。
それでも、デザインする私たちの意図を汲み取りながら、ご自身の価値観としてしっかりと昇華させていかれる。そんな柔軟さと芯の強さを併せ持った、素敵なお客様でした。
あの頃のファミレスが、家のまんなかにある暮らし
きっかけは、モデルルーム「kiro」で見た造作のダイニングでした。
L字のベンチシートと、ゆったりとしたテーブルがつくる、どこか懐かしい空気。「こんな場所が、もし自分の家にあったら」——そう思った瞬間、Sさん・Tさんご夫妻の中でよみがえってきたのは、若い頃に通ったファミレスの記憶でした。
友人たちと集まって、コーヒーひとつで何時間も語り合った夜。話題は音楽のこと、将来のこと、他愛のないこと。特別な場所ではないはずなのに、あの席に座ると、なぜか話が尽きなかった。あの時間そのものが、おふたりの青春の一部でした。
kiroで動いた気持ちと、青春の記憶。ふたつが重なったところに、この住まいのいちばんの見せ場が生まれます。
既製品では出せない、L字ベンチの造作ダイニング
その答えが、キッチンの前に広がるダイニングスペースです。
ボックス席を思わせる、L字型のベンチシート。ソファとテーブルを買ってきて並べるのではなく、空間に合わせてゼロからつくる「造作」だからこそ、座面の高さや奥行き、テーブルとの距離まで、ふたりの身体に合わせて決められました。座った瞬間に「ああ、この感じ」と思える、絶妙な収まり。
ここは、食事のためだけの場所ではありません。コーヒーを淹れて本を読む午後。レコードをかけながら、音楽の話をする夜。来客があれば、自然とみんながこの席に集まってくる。ダイニングというより、この家の「メインステージ」と呼ぶほうが近いのかもしれません。
壁一面のCDとレコードが、空間を完成させる
このダイニングをさらに特別なものにしているのが、壁一面の棚です。
びっしりと並ぶのは、おふたりが長年集めてきたCDとレコード。しまい込むのではなく、あえて見せる収納として空間の主役に据えました。背表紙がつくる色の連なりは、どんなインテリア雑貨よりも雄弁に、この家に住むふたりの歴史を物語っています。
趣味のものを隠さず、空間を彩るものとして組み込む。ダイナーのような空間に、ふたりが大切にしてきた「音」が溶け込んで、好きなものに囲まれた毎日が始まりました。
Remastered——好きだったものを、これからの暮らしへ
この住まいのテーマは「Remastered」。
「RemixではなくてRemasteredなんですよね。まったく別のものに変えるんじゃなくて、元の音源はそのままに、今の自分たちに合うように整えていく感じ」
ご主人がそう語ってくれたように、このダイニングは、昔のファミレスをそのまま再現した場所ではありません。あの頃の空気感という「元の音源」はそのままに、いまのふたりの暮らしに合わせて整え直した空間です。
人生の次のフェーズに入るタイミングでの家づくり。それでも、備えるためだけの家にはしなかった。好きだった場所の記憶を、これからの毎日の真ん中に置く——。歳を重ねるほどに居心地がよくなっていく、そんな暮らしのアップデートが、この家では続いていきます。
