使い勝手より、デザイン。20代のふたりがつくった、心躍る家|石山さんご夫妻のマンションリノベーション【前半】

石山響さん・和香菜さんご夫妻

「いつか家がほしいね」と話すだけだった20代のふたりが、「もう悩むのはやめよう」と決めた日。使い勝手よりもデザインを大切にする家づくりの始まりを辿る、インタビュー前半です。

インタビューに答える、石山響さん・和香菜さんご夫妻

「いつか」を、「今」にした日

家を持つのは、もう少し先でいい。20代なら、そう考えるのはごく自然なことかもしれません。

美容師のご主人・響さんと、会社員の奥さま・和香菜さん。家の話は、ずっと「いつか」のままでした。それが動いたのは、悩み抜いた末に出した、ある結論から。選んだのは、使い勝手よりも見た目を大切にする家づくりでした。

11月14日から始まるRENO CAFE「hue」(マンションリノベーションの完成見学会)に先立ち、石山さんご夫妻に家づくりの記憶をたどっていただきました。前半は、家を持とうと決めてから、プランが決まるまでのお話です。

「悩んで、悩んで、悩みすぎて」と笑う和香菜さん

悩むのを、やめた

家のことを考え始めたのは、2年ほど前のこと。

「ずっと賃貸に住んでいて、いずれ家がほしいねっていう話は、うっすらしていたんです。でも、なかなか行動には移せなくて」(和香菜さん)

ためらう理由もありました。仕事のこと、この先どこを拠点にして暮らすのか。家を買ったり建てたりして、本当にそこに住み続けるのだろうか。考えるほど、決めきれなくなっていきます。

「悩んで、悩んで、悩みすぎて。ここまで悩んだんだから、もう悩むのをやめよう、行くなら行こう、って考えました!」

最初にRENOVESへ相談に来られたとき、おふたりはこう話してくれました。「30歳までに住まいの区切りをつけて、30代を有意義に過ごしたい」。家は、ゴールではなく、これからの時間を楽しむための土台。20代のふたりらしい、まっすぐな考え方です。

一度知ったら、戻れない

戸建てか、マンションか。新築か、リノベーションか。選択肢を並べてみても、おふたりの気持ちは、どこかで最初から決まっていたようです。

実は、いま暮らしている賃貸も、リノベーション済みの部屋。普通の賃貸より、ちょっとクセのある住まいです。

「だから余計に、もう後戻りできなくなっちゃって。それに慣れちゃってるんですよね」

新築のマンションは、もうできあがっている分、自分たちらしさを出しにくい。家具や細かいところも、どうにもできない部分がある。おふたりは、そう感じていたといいます。

「言葉にはしていなかったけど、お互い心の中では、リノベーションだよねって思っていたんです。じゃあ一緒に話を聞きに行ってみよう、って」

気持ちを、かたちにしてくれそうだった

RENOVESを知ったのは、Instagramでした。

「事例を見ていて、ここなら自分たちの気持ちを、ちゃんとかたちにしてくれそうだなって思ったんです」

初めての相談を担当したのは、コンシェルジュの村上さん。話をするうちに、ご夫妻の中で「村上さん、いいね」という空気になっていったといいます。

「私、合う・合わないを割とはっきりさせるタイプなんです。だから、距離感がちょうどよかったのは大きかったと思います」(和香菜さん)

リノベーション前のLDK。築30年・約78㎡のマンションでした

凍った道を、駅まで7分

おふたりは仕事柄、お休みがなかなか重なりません。そのため、相談のあとのセミナーや物件探しには、まず和香菜さんがおひとりで足を運びました。12月、内見で気になったのが、札幌市西区のマンション。その夜、仕事終わりの響さんと一緒に、もう一度現地へ向かいます。確かめたかったのは、駅までの道のりでした。

「ツルツルガタガタで、まったく進まない状況でも、7分で着きました!」

冬の札幌でこの距離なら、大丈夫と思ったそう。その2日後には、「購入することに決めました!」と連絡が届きました。購入を決めたとき、響さんはこんなふうに話していました。

「持ち主の方の人柄だったり、タイミングだったり。それもご縁なのかなと思って」

築30年・約78㎡。このマンションが、石山さんの住まいになりました。

インタビューの日、ご夫妻と話すデザイナーの小林さんと木村さん

帰ってからのたった2時間でも

本格的な家づくりが始まったのは、2月のヒアリングから。デザイナーの小林さんと木村さんが、おふたりの暮らしを一つずつ聞いていきました。

並んだ言葉からは、石山さんご夫妻の今の暮らしぶりが見えてきます。

朝の洗面台争奪戦
洗面とクローゼットを行ったり来たり動線が長い
帰宅後はリビングに直行
家ではダラダラと
ソファでゴロゴロ
桃鉄・マリパする
W杯は全休する!
床は木じゃないほうが好き
特別な間取り◎

忙しいおふたりにとって、家は「長くいる場所」ではありません。

「家にいる時間って、本当に寝ているだけみたいな日も多いんです。帰ってきてからふたりの時間が2時間しかない日もある。でも、その2時間でも、ちゃんと安らげる家になったらいいなって」

朝はバタバタせずに家を出られて、帰ってきたら、短い時間でもふたりでくつろげる。そこに、ちょっとだけ「ほかにはない個性」があったら、なおいい。家に求めたものは、そんなシンプルなことでした。

インタビューの日、テーブルに広げたプラン図とパース

本命は、最後に出てきた

最初のプランご提案の際、小林さんと木村さんが用意したのは3つのプランでした。

「たぶん小林さんは、私たちがどれを選ぶか分かっていたと思うんです。あえて1つ目を見せて、2つ目を見せて、最後に本命のプランをデンって!」

1つ目にも2つ目にも、それぞれのよさはありました。けれど、最後のプランを見た瞬間、ふたりの答えは決まっていたといいます。持ち帰って悩むことも、ほとんどありませんでした。

ヒアリングで話したのは、朝の洗面台争奪戦や、帰ってから寝るまでの短い時間のこと。そして「ほかにはない個性がほしい」という、まだはっきりした形のない気持ち。言葉にしきれていなかったその気持ちまで、ちゃんと受け止めてもらえていた。最後のプランは、そう思えるものでした。

「私たちには、小林さんと木村さんが絶対一番合ってたよねって、今でもよく話しているんです」

Instagramで事例を見て、「自分たちの気持ちをかたちにしてくれそう」と感じたあの日の予感は、ここで確信に変わりました。あれだけ長く悩んでいたおふたりが、ほとんど迷わなかった理由は、きっとそこにあります。

図面を前に、寸法をひとつずつ確かめていく打ち合わせ

ここから、ふたりの色を足していく

プランが決まり、家づくりは素材や色を選ぶ段階へ進んでいきます。

「使い勝手は、慣れればいい。それより、見た目が素敵なほうが絶対いい」。迷わずそう言い切る和香菜さんと響さんが、白い空間に一滴ずつ色を足していく。赤い水栓、やわらかな曲線、見せる場所としまう場所。そして、この家につけられたテーマ「hue」に込めた想い。おふたりらしさが少しずつかたちになっていくインタビュー後半は、次回お届けします。

石山さんご夫妻の住まいは、11月14日(土)から始まるRENO CAFE「hue」でご覧いただけます。公開は11月14日・15日・21日・22日・23日(月・祝)の5日間。おふたりの「好き」が詰まった空間を歩きながら、自分たちならどんな暮らしがしたいか、想像してみてください。

→ RENO CAFE「hue」詳細・ご予約はこちら

RENO CAFEこの家、いま見学できます

RENO CAFE「hue」(マンションリノベーション完成見学会)札幌市西区 11月14日(土)|15日(日)|21日(土)|22日(日)|23日(月) いま読んだ、その家です。写真では伝わらないところを、歩いて確かめられます。 見学会の詳細・予約