つかれたりもするけど、しあわせな家

エリア
札幌市西区
種別
新築注文住宅/新築
ご家族
ファミリー(お子様2人)
広さ
107㎡

「マンション、売りませんか」ポストに繰り返し届くそのチラシを、最初は気にも留めていなかったそうです。札幌市西区。この夏、一軒の新しい家が完成を迎えようとしています。

「マンション、売りませんか」

ポストに繰り返し届くそのチラシを、最初は気にも留めていなかったそうです。

札幌市西区。この夏、一軒の新しい家が完成を迎えようとしています。住まい手は、森さんご夫妻と、5歳のお姉ちゃん、2歳の弟くんの4人家族。完成を目前にしたこの日、ご夫妻に家づくりの記憶を辿っていただきました。きっかけを尋ねると、おふたりは顔を見合わせて、あのチラシの話から始めてくれました。

5歳のお姉ちゃんが連れてきてくれた、パペットスンスンのノンノンも同席。可愛い。

査定だけ、出してみようか

当時の住まいは、札幌市内のマンション。ふたりの子どもが走り回るようになると、リビングは少しずつ手狭になっていきました。増えていくおもちゃ、日用品、子ども服。「ちょっと狭くなってきたね」という会話が増えたころ、ポストのチラシがやけに目につくようになっていたといいます。

「一回、今売ったらいくらなんだろうねって話をして。簡易査定を出してみたのが、たぶん最初のスタートです」と菜々子さん。

返ってきた数字は、買った時を上回っていました。売るなら、早いほうがいい。家づくりは、そんな何気ないひと言から動き出しました。

聞き手は、コンシェルジュの明里さん。おふたりの記憶を、ひとつずつ辿っていきます。

憧れていた人と、憧れのなかった人

実は、一戸建てへの想いには、おふたりの間で温度差がありました。

「もともと、一軒家への憧れがあったんです。なんでだろう……実家も狭かったから、かな」と菜々子さん。

一方のご主人は、青森のご出身で、広い家で育ちました。

「僕は実家がすごく広かったので、そういう憧れはなかったんですよね」

ずっと憧れていた側と、特に憧れのなかった側。それでいいのだと思います。家づくりは、ふたりの想いがぴったり重なったところから始まるとは限りません。その温度差ごと受け止めながら、少しずつ「ふたりの家」になっていく——森さんご夫妻の家づくりは、そういう道のりでした。

二軒目なのに、気持ちは一軒目

いまのマンションを買った時のことを、おふたりはよく覚えています。当時、菜々子さんは妊娠中。ゆっくり選んでいる余裕はなく、出会った一軒に急いで決めて、すぐに引っ越したのだそうです。

「新築マンションのいいところは、すぐ引っ越せるところ」と笑うけれど、振り返れば、あの時の家選びは時間に追われていました。

「マンションの時は、とにかく早く決めなきゃっていう感じだった。今回は『自分の家を持つ』っていう感覚なんです。二軒目だけど、気持ちは一軒目というか」

設計を担当した、デザイナーの高田さん(左)と竹田さん(右)。当時の打ち合わせを振り返ります。

「どちらが正解」ではなく、「森さんには何がいいか」

意外なことに、入口は新築ではありませんでした。菜々子さんが思い描いていたのは、中古住宅を買ってリノベーションする道。RENOVESのことは、Instagramでフォローしていて、以前からよく知っていたのです。

「ハウスメーカーさんって系統があるじゃないですか。RENOVESは系統が決まっていなくて、そこがいいなと思っていて」

コンシェルジュの村上さんに相談すると、ていねいに話を聞いたうえで返ってきたのは、こんなアドバイスでした。

「もしかすると、新築も一緒に検討したほうがいいかもしれません」

中古リノベか、新築か。どちらが正解ということではなく、森さんにとってどの選択がいいのか。希望するエリア、土地の広さ、これからの暮らし方、そして資金計画——あらゆる角度から、一緒に検証を重ねていきました。

転職を機に、ご夫妻を取り巻く状況も少し変わっていたタイミング。前提をひとつずつ整理していった、その先に見えてきたのが、新築という答えでした。

何社も回って比べる家づくりが多い中、森さんご夫妻は他社とは比較せず、RENOVESに決めてくれたといいます。理由を尋ねると、おふたりは口をそろえました。

「押しつけがましいところが全くなくて。だから、他を考えるって頭にならなかったんです」

間取り図ではなく、一枚のポスターから始まりました。

間取り図の前に、一枚のポスター

家づくりが本格的に始まると、まず行われたのは、デザイナーの高田さんと竹田さんによるヒアリングでした。朝は何時に起きて、どんな順番で支度をして、休日はどう過ごすのか。じっくりとお話をお聞かせいただく時間の中で、手元のノートには、森さん一家の暮らしぶりが、びっしりと書き留められていきました。

RENOVESのプレゼンは、設計案の発表というより、「あなたの話をじっくりお聞きすると、こういうことですか?」という返事に近いのかもしれません。

そして迎えた、プレゼン当日。ふつうなら、最初のページに映るのは間取り図やパース。けれど森さんご夫妻の前に現れたのは——一枚の映画のポスターでした。そう、あのジブリ映画『魔女の宅急便』です。

 おちこんだりもしたけれど、私はげんきです。

誰もが知っている、あのコピー。仕事、子育て、家事。何気ない毎日の中で、少なからずすり減っていく部分がある。そんなおふたりの暮らしを聞き取った高田さんたちは、この言葉を、森さんご夫妻のために書き換えました。

 つかれたりもするけど、私はしあわせです。

「家に帰ってきたとき、ふとそう思える家をつくりましょう。」

間取りの説明よりも先に、届けたかったのはこの一行でした。そこから提案されたテーマは「Convert」。変える、交換、切り替える。マンションから戸建てへ。そして、暮らしそのものを切り替えていく、そういった意味が込められています。

西日の入り方まで赤字で書き込まれた検討図。敷地の特性も踏まえて、さまざまな角度から「森さんらしさ」を検証していきます。

「全部クリエイティブでよかったのに」

「Convert」というテーマのもとに用意されたプランは、4案。「matomaru」「Homage」「Vertical」「Creative」。堅実な案から遊び心のある案まで、性格の違う4つの提案が並びました。

そのとき、ご主人が放ったひと言を、デザイナーの高田さんは今でも覚えています。

「『全部クリエイティブでよかったのに』っておっしゃったんです。ああ、この方は独自性のあるものがお好きなんだなって。あの言葉は、その後のご提案の自信になりました」

ご主人は笑いながら振り返ります。

「せっかく作るなら、他とかぶらない、独自性があるものに惹かれるんですよね」

正解のプランを選んでもらうのではなく、お客様のひと言から「その人らしさ」を掴んで、深めていく。プレゼンの最後のページには、こう書かれていました。

 ふとしたときに「幸せ・・・」と呟いてくれるお家を一緒に作っていきましょう。

一枚のポスターから始まったプレゼンは、この一文で締めくくられました。森さんご夫妻の家づくりは、ここから一気に具体的になっていきます。

続きは、後半で

方向性を確かめながら、細部をひとつずつ詰めていく日々の話。役割分担のはっきりしたおふたりの、喧嘩のない打ち合わせの話。家族の気配が縦に重なる設計の話。その続きは、後半でお届けします。

RENO CAFEいま、見学できる家があります

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