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- 種別
- 戸建リノベーション
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- エリア
- 札幌市西区
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- 家族構成
- 大人2名+犬2匹
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- 面積
- 94.77㎡
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- 築年
- 昭和56年8月
明るい洋服に身を包んだ凛々しい顔立ちのご主人と、清楚で物静かな雰囲気でもはっきりと意思を持った素敵な奥さま。最初に上田様ご夫婦とお会いしたのは、とあるRENO CAFEでした。
ユーモアあふれるお二人も、住まいづくりにはいつも真剣です。これまで開催されたリノカフェにも、たくさんお申込みをいただき、ご参加いただい回数はなんち15回。
ただ見るだけでなく、実際に動線や生活をイメージしながら、肌で感じ、リアルな暮らしを考えておられました。
そんなご夫婦と何度かお会いするようになった、ある日のことでした。
「私たちドアがいらないのです。」
日当たりが良くて、自然を感じられる暮らしを求め、アウトドアが共通のご趣味のご夫婦から、こんな衝撃的なご意見をいただきました。
『自然を感じられる、開放的な空間』
そんな仕切りが少ない空間なら、テレビを見ていても、アウトドアの道具をメンテナンスをしていても、たとえ寝室にいたとしても、ご夫婦のお互いの存在を感じながら暮らし続けることができる。まさに新しい発想でした。
この個性的なイメージは、とても素敵なお住まいになると私達も直感したのでした。
「なにがあってもこのお二人の夢を叶えたい。」
そう心から願ったことが、いまでも忘れられません。
あるRENO CAFE前日の夜、明日上田様にお会いできると準備を進め、新しい不動産情報に目を通していたところまさに自然にあふれる環境に建つ、理想的な住宅がみつかりました。
「少し遠くなるので、お断りになるかな。」とご遠慮しながらご提案させていただくと、「私もそこを見学したいと思っておりまして、相談しようと考えていたのです。」とご主人様。
この出来事には、テンションがあがりました。
そこから、長い間お探しだった時間がまるで嘘のようにとんとん拍子にことが進みます。
お客様にご見学をしていただき、住宅調査、不動産の説明とご契約、そしてお客様と一緒に、深夜日付が変わるまでリノベーションプランを話し合いました。
今までにない間取りや色合い。アウトドアの道具を手入れするメンテナンスルーム。
そしてコンクリートブロックや、スチールサッシを室内に取り込んだことは、新しい挑戦にもなりました。
もちろん他のスタッフの経験やアイデア、デザイナーの意見も飛び交い、イメージはふくれ上がります。
何度も打ち合わせを重ねて、建物が完成に近づいた時に「これは、お二人の理想の暮らしからできた、素晴らしい住まい」だと実感し、関わったチームメンバーの胸に熱く込み上がるものがありました。
「素敵すぎるので、本当は誰にも見せたくないくらいです(笑)」と、ご夫婦の本音も、気持ちがわかるような気がしました。