-
- 種別
- 戸建リノベーション
-
- エリア
- 札幌市清田区
-
- 家族構成
- 大人2名+子ども2名
-
- 面積
- 142.96㎡
-
- 築年
- 昭和60年5月
雪が溶けはじめた3月のころ、清田区でリノカフェを開催させていただいていたときに、偶然に近くをドライブしておられ、看板をみて中に入ってきていただいた可愛い洋服で身を包んだ奥様と、いつもニコニコして優しそうなご主人。
「RENO CAFEの看板が可愛くて、中に入りたくなりました~♪」
なんて天真爛漫な奥様の笑顔がとてもまぶしかったです。
「中古住宅を一緒に探してリノベーションしてくれる会社ならイイね!」とご夫婦で会話をしながら、RENO CAFEにお越しいただきました。
おふたりとも、既に夢をいっぱいお持ちの様子で、着ている服やアクセサリー。そして、まわりの空気までもが、キラキラ輝いているようでした。ご挨拶をさせていただき、さっそくお話を聞かせていただきました。
「私たちは、夢を叶えてくれるリノベーション会社を探しています。いろいろな会社を見てきたのですが、どれも同じような家に見えてしまって…。実は主人とふたりで困っていたのです。」
奥様がおっしゃる会社名は、それはそれは雑誌に出てくるような有名な会社ばかり。正直、私は冷やかされてるのだろうか?と思わず勘ぐってしまいました。
「ちなみに富樫様はどうしてそのブランド会社を選ばれなかったのですか?」
「はい…。いろいろ見てきた有名なブランド会社に、家を建ててもらってもそれは、そのブランド会社の家であって、けっして私たちの家ではないのです。家は一生のお買い物ですから、私たちの理想の暮らしは、私たちがつくりたいのです。」
その言葉に衝撃を受け、一瞬時間が止まったように感じました。いつかは弊社も有名なブランド会社になり、札幌に知らない人がいないほど大きな会社で、みなさまのお役に立ちたい。とそんな私の夢は、間違った方向に進んでいたような気がしました。
深いこだわりを住宅にしたくても、それをできない方が多いことは、よくお聞きします。「一生の買い物を、不完全燃焼で終わらせないように」と夢を願う方のチカラになるために、弊社があると以前に代表に教えてもらった初心を忘れていたのかもしれません。
私は焦りを隠せぬまま、そのご夫婦に続けてご質問をします。
「よろしければ教えていただきたいのですが、富樫様の理想とは、いったいどのような暮らしなのですか?」
「はい♪ 南ヨーロッパです!中古住宅をプロバンス風住宅にリノベーションしてください!私たちの夢にチカラを貸してくださいませんか?」
「はい。もちろんです!でも正直に言いますと私はプロバンスに行ったことはありません。しかし、代表のハタノはよく知っている街ですので、みんなでチームになって一緒に創りあげましょう!」
富樫様とは思い出深いそんな衝撃的な始まりでした。興奮冷めやらぬまま、ふと不動産情報に目を配ると、富樫様のご希望にぴったりな中古住宅が、すぐにみつかります。ご紹介の上、住宅ご見学から建物調査、不動産契約まで、サポートさせていただきそのままスムーズに話は進みました。
そして、とんとん拍子に話はプロバンス風のリノベーションプランニングまでに進みます。
「まるで奥様の城のような個室風キッチン」
「いつも四季を感じられる、自然と一緒に過ごすダイニングスペース」
「世界で一つしかない、デザインパネルのリビングドア」
「どうしてもつかってみたかった輸入クロス」
「壁が一面、黒板になったスタディーコーナー」
「札幌じゅうを駆けまわって探してこられた照明器具」
「ペンションの一部屋のような夢があふれるベッドルーム」
「そうそう!わたしは将来ソフトクリーム屋さんをやりたいのです♪」
「いやいや僕は、ラーメン屋がやりたいです!」
「ところであそこの店のケーキ食べたことありますか?」
なんて、話の脱線も多かったのですが、とても楽しい話し合いをさせていただきました。
こんな素敵なエピソードを持った、プロバンス風リノベーション。ご夫婦の趣向もたくさん盛り込まれた、こだわりのお住まい。世界でたった一つしかない、富樫様のための理想のお住まいが完成いたしました。