吉見ご夫妻の住まいには、ひとつの大きな特徴があります。それは、部屋を仕切るドアがほとんどないこと。間取りはほぼワンルームで、奥には一段床が下がった畳のリビングが広がっています。
「基本的に、部屋はいらないなって。二人だから個室もいらないし、一人で個室にこもってやることもないなって」(栞さん)
きっかけは、以前の住まいでの小さなストレスでした。「いろんなところにドアがついていて、いちいち開けなきゃいけないのが地味に負担で。なるべくそれを減らしたかったんです」と颯人さん。一般的な賃貸の2LDKでは、部屋が分かれているぶん「寝室以外、何の部屋にするの?」と持て余してしまう。ならばいっそ、ひとつながりの開放的な空間がいい——物件選びの段階から、二人の思いは一貫していました。
