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- カテゴリ
- マンションリノベーション
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- エリア
- 札幌市中央区
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- 家族構成
- 大人2名
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- 築年
- 1989年2月
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- 建物面積
- 77.3平米(23.38坪)
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- テーマ
- achromatic
暮らしのテーマは「achromatic」。無彩色という意味を表す言葉です。
奥さんが家づくりで大切にされたことは「風通しがよく、明るい家であること」そして「無彩色な空間に囲まれて、スッキリと快適な生活を送ること」でした。
爽やかな白を基調としたリノベーションで生まれ変わった新居は、羨ましくなるほどの高い天井や南側に面した大きな窓、そしてLDKと寝室を繋ぐ特徴的な室内窓。日当たりや風通しの良さは言うまでもありません。
階段下のおこもりスペースや、ぽかぽかした日差しが穏やかな時間を育むLDK、そして2階の作業スペースやルーフバルコニー。決して大きくはない空間ですが、見渡すとそこにはたくさんの居場所があり、温和なお二人らしく気ままにゆったりと過ごすことができるはずです。
肩肘張りすぎない、そしてお二人らしい心地よい暮らしがまもなく始まります。

お二人揃って、新居で一番お気に入りになりそうな場所に真っ先に挙げられたのが「キッチン」でした。
リノベーション前は壁に隔たれ、どこか薄暗い印象だったキッチンでしたが、明るくたっぷりと陽が注ぐ場所になりました。
実は何度も打ち合わせを重ねたこだわり満載の造作キッチン。お二人のお手持ちの食器や家電、生活スタイルに寄り添ってデザインされた空間は、見た目はもちろん、使い勝手もお墨付きです。
ここに立つと、リビングも寝室も見渡すことができます。その日の出来事を会話しながら、これまで以上にお二人の料理の時間に笑顔が垣間見えそうです。

手芸や洋裁、工作など自分自身が好きなものを手作業で作る時間が大好きな奥さん。メゾネットタイプの2階には、広々とした作業スペースがあります。家づくりを進める中で話を伺うと、作業に夢中になりついつい物を広げてしまうこともしばしばなのだとか。
誰にも邪魔されることのない空間がきっと幸福を満たしてくれることでしょう。作業机の先の大きな窓。その向こうの景色は特に美しく、昼間は青空と木々が織りなすコントラストを、夜には夜景を望み、見ているだけでつい癒やされてしまいそう。
きっとここは、どんな時でも奥さんの気持ちをそっと安らげてくれる癒やしの場所になることでしょう。

お二人との濃い打合せは私自身、1人の人間として、人生の大先輩からの学びの場となりました。暮らし方は、各々の過ごし方や時間を大切に。お互いを尊重しながらもお互いのテリトリーを守るそれぞれにとって心地のよさが感じられる暮らし。そんなお打合せでした。
全体としては風通しと明るさをメインテーマに据えてプランを進めていきました。お家づくりは、どの場所にもじっくりと時間をかけてさらには検証の連続です。お二人の歩調が合うところは軽やかに。合わないところはお二人の話をじっくりとお聞きしながら妥協せずとことん向き合う。たくさんの会話を重ねて生まれ変わった新たな住処。
お二人にとってこれから新しい住まいがより良いものになれば嬉しいです。
デザイナー:宮島義直

お施主様自身も仰っていましたが、私が担当した中で最年長のお客様でした。心配性な私は今から将来が不安だったりするのですが、年を重ねることも悪くないな、むしろ素敵だなと思わせてくださるお二人でした。楽しむ気持ちや想いを突き詰めることに年齢は関係ないなと思わせていただきました。
ご主人は幅広く深く知識を蓄積されていて、よくそこまで気がつくなと思うようなところまで打合せをしました。奥さんは感性の人で細やかな色合いをとことん一緒に悩み決めていきました。打合せを重ねた結果、出来上がったお家は一見するとシンプルな印象ですが、実は細かーいこだわりが凝縮されています。そこにこれからのおふたりの暮らしで彩りを添えていって欲しいです。
デザイナー:宮島明里





















